皆さん少額投資非課税制度というものが2014年からスタートされました。株や投資信託(投信)などで得た利益を一定額非課税にする制度のことで少額投資非課税制度=NISAと呼称されています。

少額投資非課税制度のモデルはISA

日本では少額投資非課税制度がスタートし、すでに多くの個人投資家が利用しています。原則として2023年までの暫定制度となっていて、非課税口座は一人につき一つしか解説できませんから、証券会社や銀行などの金融機関は積極的に営業活動を行っています。この制度は日本のものですが、その元となったのはイギリスで導入されているISAという制度です。

モデルはイギリスのISAなのですが、いくつかの点で違いがあります。それは政策による違いだと考えられます。イギリスのISAは、日本に比べると対象となる資産の種類が豊富です。特に違いは公社債が対象となっていることです。日本では原則として株式やそれを組み込んだ投資信託のみとなっています。このようになっている理由は、政府が株式市場へ資金を流入させたいと考えているからでしょう。日本では株式投資よりも銀行預金などの間接金融のほうがメジャーですから、株式市場に個人の資金が流入しにくいという特徴があります。この点を改善するために、税制優遇は株式に対してのみ行いたいというインセンティブが働いたのだと考えられます。

イギリスでISAが開始された時点では暫定制度となっていました。つまり、一時的に税制優遇をする制度として定められていたのです。しかし、現在のところは暫定制度ではありません。恒久的に利用できる制度となっています。この点も日本とは大きく異なっています。イギリスは金融立国ですから、このように金融に関する制度が整っていると考えられます。

ただ、このような違いは時系列的な違いである可能性もあります。もう少し時間が経てば、日本でもいろいろな資産が対象となる可能性もありますし、恒久的な制度となる可能性もあります。